アトックスの特徴やどのような業務を担っているのか

最終更新日 2025年5月15日 by michidoo

1.作業に必要な様々な技術の提供がされている

株式会社アトックスは、これまで50年にわたって、日本の原子力関連のメンテナンスを行っている会社です。

とくに東日本大震災が起きてから、原子力は厳しい現実にさらされているのが実情ですが、このような厳しい環境の中でも素早く対応しながら、進化し続けることを目指す特徴があります。

これまで50年にわたって積み重ねてきた信頼や技術、ノウハウを基本とし、斬新なアイデアを生み出しながら、さらなる高みを目指し技術の提供が行われています。

社名となっているアトックスには、始まりを意味するAから、未知の可能性を意味しているXへ挑戦をし続ける情熱が込められているのです。

現在の事業内容としては、福島原子力発電所の事故の終息を最優先課題として取り組んでいます。

積極的に除去作業がなされ、放射線の管理や環境の修復、放射性廃棄物の処分を行われます。

現在のところ福島原子力発電所では、基準値を大きく超えた放射性物質が確認されています。

作業員は防護服を着用し現地に派遣していますが、それでもできることが限られます。

このような人間が対応するには不可能なことのように見えますが、株式会社アトックスでは、数多くの放射能除去ロボットや監視をするためのドローン、汚染された冷却水を除去するため機械などが開発されて、これらを現場に送り込んでいます。

もちろんのことを施設内で防護服を着用してはいるものの、無防備に近いような作業員が在籍しているので、このような作業員を守るためにも、基準値を大きく超えた放射能を検知することができる機能性を持つ測定器が提供されます。

このような制度の高い測定器を使っても、やはり防護服や作業に使用した器具などには放射性物質が付着し、これを除去する必要があります。

除去用の器具を使いながら、作業場の入退室管理を徹底し、被ばくするリスクを最小限にとどめているのです。

関連リンク:アトックス福島復興支社

 

2.他で開発できない装置やロボットの開発にも尽力

冷却に使用した汚染水には、人体に有害な放射性物質が数多く含まれています。

この汚染された水をそのままの状態で海に流してしまえば、海の生き物たちが放射能によって汚染され、それだけではなく周辺の住民までもが危険にさらされることになります。

そのため汚染水の放射性物質をしっかりと除去することによって、海に流さないような取り組みが行われます。

近年では除去装置が、軽トラックで運べるようにと小型化されているので、原子力発電所内のすべての作業場で使用することができます。

汚染水を浄化するための仕組みとしては、凝集剤を使い、この薬剤が汚染物質を沈殿させて、分解することで、きれいな水に変化しています。

必要に応じ、汚染された冷却水を基準値よりもさらに浄化させることができ、再び冷却水として使えるようになるため、汚染水がこれ以上増えることを防ぐことにつながります。

福島第一原子力発電所付近にある使用済みの汚染水は、現在でも増える方です。

万が一これ以上増えるようであれば、汚染水を保管するための場所、さらには周辺の住民は風評被害をうけ、精神的に苦しめてしまうかもしれません。

これらのことをふせぐためにも、アトックスでは更なる処理装置の開発にも全力をつくしています。

汚染されたものに関しては、冷却に使用される冷却水だけではなく、観測に向かったロボットや作業員の防護服、使用した器具類などもあります。

これらの物質は汚染水を除去するのと同じ方法では除去することはできません。

そこでアトックスは、適切にこれらを除去するために、物質を破砕したり焼却できる器具を提供しています。

汚染された物質を入れるための投入口と、個体を破砕するための部分、集じんするための部分などが内部に存在しています。

通常の可燃性の廃棄物を処理する際に使うことができ、汎用性は非常に高いものと言えます。

 

3.福島原子力発電所の事故の終息を最優先に行っている

原子力発電所で作業する場所は、冷却水の輸送などのためにドラム缶が多く利用されることがありますが、このドラム缶に関しても、放射性物質が基準値を上回る場所に何度も出入りしているものであるため汚染されています。

このドラム缶は通常の廃棄処理では廃棄することが出来ません。

そこでアトックスが生み出したものが、ドラム缶の廃棄を効率良くするために生み出した切断と圧縮を行う機会です。

200リットルの大きなドラム缶をエアプラズマ切断により粉々に粉砕することが可能です。

これによって除去できるだけではなく、ドラム缶が増え続けてしまうことを防ぐことにもつながります。

プラズマ切断装置は現場でも利用されることがありますが、小型化が推進されていて、がれきや放射性物質の破砕作業を現地で行うこともできます。

もちろんのことこの装置はコンピューターから遠隔操作をすることができるので、作業員の負担を最小限にとどめながら、安全に除去作業を進めることにつながります。

このように株式会社亜特区すでは、福島第一原子力発電所の事故を終息させるために、日々奮闘していることがわかります。

ほかの企業では開発することができない装置やロボットを数多く輩出しているのです。