最終更新日 2025年5月15日 by michidoo
「石油ファンヒーターの購入を考えている」
「石油ファンヒーターの種類が知りたい」
「関井圭一さんがどんな石油ファンヒーターを好んでいるのか興味がある」
石油ファンヒーターはその名前の通り、石油(灯油)を使用した暖房器具となっています。石油と名がついていますが、実際に使用するのは灯油であり、その燃焼によって得たエネルギーによって熱を生み出す仕組みです。
他の暖房器具に比べてランニングコストが安いことが利点ではありますが、原油価格の影響を受けやすいという特徴もあります。
灯油の燃焼から熱を生み出すという仕組みは他の暖房器具に比べて簡単であり、エネルギー的な無駄が少ないというメリットが特徴です。一方で特に安全性に気を付けておかなければならないという注意点もあります。
石油ファンヒーターが登場したのは1978年のことでした。それ以降、様々な家電メーカーがこの分野に参入しています。しかし、2004年前後からは電気ファンヒーターが一般化しており、その需要は下がることになりました。それでも今なお一定の需要を獲得し続けています。
石油ファンヒーターの種類
開放式
石油ファンヒーターは構造によって3種類に分けることが出来ます。その1つは開放式です。これは灯油を用いたヒーターの中でも特に一般的なものであり、燃焼用の空気を室内から取り入れることによって、燃焼したガスを室内に出す方式となっています。
単純な仕組みになっているようにも思われがちですが、一酸化炭素や臭いなどを出来るだけ出さないように燃焼する技術が必要となります。
FF方式
2つ目の方式はFF方式と呼ばれるものです。別名を密閉式、強制給排気形と呼び、燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れる方式となっています。
開放式とは異なり、使用時には定期的な換気は必要となりません。一方で給排気筒の工事が必要となります。FF式の石油温風暖房機は開放式よりも早く普及していきました。
FE式
3つ目はFE式と呼ばれるものです。
この方式は別名を強制排気型と呼び、FF式とよく似た特徴を持っています。強制給気の仕組みは採用されておらず、室内の空気を使って燃焼します。
構造が単純なので延長しやすいという特徴を持ち、吸気口が積雪でふさがってしまうこともないので豪雪地帯でも使いやすいという利点があります。
燃焼の方式による分類
ブンゼン式
石油ファンヒーターは燃焼の方式によっても分類することが出来ます。そのうちの1つがブンゼン式です。これはかつて非常に多くのメーカーが採用していた燃焼方式となっており、灯油を気化器で電気の力で熱する仕組みになっています。
自然に取り入れられた空気と混合されたガスを燃焼筒で燃やすことによって熱を生み出します。他の方式よりも消費電力が多いという特徴があります。初期着火までの余熱時間が短く、臭いがあまり発生しないという特徴があるものの、タールによる故障が多かったというデメリットもあったので徐々に数を減らしていきました。
ポンプ噴霧式
2つ目の燃焼方式として挙げられるのがポンプ噴霧式です。これは燃焼筒で発生した熱で灯油をガス化して、ガスと空気を機械的に混合する仕組みとなっています。過去にはこの方式でよく石油ファンヒーターが作られていましたが、近年ではコロナのみが採用する構造となっているのが実際のところです。
ブンゼン式よりも燃焼時の消費電力が非常に低いという特徴があります。ただし、初期着火には待ち時間が必要となります。使用していない消化中の状態であっても、給油パイプを保温する機能を持つものも販売しています。
ポット式
混合ガスを作らずにどのような灯油でも燃焼できるのがポット式と呼ばれる方式です。これは燃焼筒に灯油を流し込んで燃焼させる方式となっており、トヨトミによって家庭用ファンヒーターにこの方式が応用されることになりました。
一般にポット式ストーブの起動は低速となっており、効率が低いという問題があったとされます。しかし、トヨトミはブンゼン式、噴霧式同様に高速で燃焼させることに成功しました。
ポット式の欠点となっているのが石油の臭いが多く排出されてしまうことです。レーザーバーナーは燃焼温度が高く、未燃ガスはほとんど排出されません。
ロータリー式
バーナー直下に回転する円盤状の気化器を搭載することによって、遠心力で気化させて燃焼させる仕組みになっているのがロータリー式です。均一的に混合できるという特徴があります。
消費電力が低く、石油の臭いがあまりしないのが特徴です。ただ、運転音が大きく着火までには時間を要することになります。
灯油を使ったファンヒーターは非常に効率的な暖房器具となっていますが、一方で事故などに気を付けなければならない器具でもあります。
使用者の過失や製品の欠陥によって事故が起こることもあるので、製品選びから注意をしておくことが大切です。また、換気をしておくことも重要となります。 長岡石油などが販売する高性能な石油ファンヒーターでは一酸化炭素がほとんど発生しません。
まとめ
しかし、室内の空気を使って燃焼させる方式のものが多く、換気をしていないと段々排気の状態が悪くなってしまうことがあります。注意深く使用することで安全性を保つことが出来ます。
参考になるサイト
関井圭一