最終更新日 2025年5月15日 by michidoo
地球上に暮らす人々は、多くの問題を抱えています。
このままでは、安定した暮らしができなくなるから、2030年までに皆が協力して問題の解決をしていこうと提唱されたものがSDGs(持続可能な開発目標)です。
そしてそのSDGsで1番目の目標が「貧困をなくそう」ということで、そのために多くの取り組みが行われています。
世界で貧困に苦しんでいる国というと、アフリカや東南アジアといった地域の国々が挙げられます。
そうなってしまうのには、多くの要因があるのでみていきましょう。
目次
国家が貧富の格差を生み出している場合
まず国家が貧富の格差を生み出している場合ですが、そういう国の多くで政治の中枢にいるのは、特定の民族や一族であったり、その国で多くの信者のいる宗教の指導者です。
権力者の近くにいる人だけが富を得て、それに従う人々は貧しい生活をしながら付き従うという形で国が動かされています。
そういう国では、本来ならば国民のために働くべき役人も、自分の利益のことしか考えずに賄賂を受け取って便宜を図るというのが横行します。
金を多く持ち賄賂をばら撒ける者が認められる社会になる
そのため、能力がある者ではなく金を多く持ち賄賂をばら撒ける者が認められる社会になります。
それが当たり前の国では富める者はますます富み、貧しい者はいつまで経っても貧しいままというように、貧富の格差がひどくなるばかりで解消することはありません。
さらに、自分の利益ばかりを考えている権力者たちは、敵対するものに圧力をかけます。
ときには、粛清といえることだってやるので他国に亡命する人々もいます。
ただ、そういったことをやっていえば、反撃を食らうこともあり、権力者が追い落とされることもよくあることです。
権力者同士のの対立がひどくなれば内戦・紛争が勃発する
また国の中で民族や宗教などの違いを原因とした権力者同士あるいは権力者と迫害を受けた者たちの対立がひどくなれば、内戦・紛争が勃発します。
ただでさえ貧しい国が、建物が破壊され田畑が荒らされるのですから、経済は大きなダメージを受けることは必至です。
もちろん、その国の人々も、砲撃に巻き込まれて亡くなったり、兵士として駆り出されて戦場で命を落とすこともあります。
子どもたちすらも無理やり徴兵されることも・・
悲しいことに、子どもたちすらも無理やり徴兵されて、銃を握らされ短い生涯を終えるなど内戦・紛争では信じられないことが数多く起こります。
そのような状態では、医療はまともに受けられず食料も不足するので、病気や栄養不足で亡くなる人も数え切れないです。
内戦・紛争は何年続くのかわからず、たとえ終わっても多くの人命や財産が失われた国が復興するまでに長い月日を必要とします。
地理的な要因で貧困に陥ることがある
それから地理的な要因で、貧困に陥ることがあります。
飢餓に苦しむ人が多いアフリカですが、広大な土地があり農業で生活をしている人が多いです。
しかし、アフリカというのは、農作物に必要な水を確保できるのが雨季だけでそれに合わせた生産をしなければいけません。
最近では、地球温暖化の影響で干ばつや洪水が起きたりして、その農業が深刻な被害を受けることも多いです。
日々の食事も自給自足すら困難
農業に頼った生活をしていれば、作物が育たないことで収入がなくなり、子どもを学校に通わせたり病気のときに医者に診てもらう余裕がなくなります。
日々の食事も、自給自足すら困難です。
売られているものを手に入れようとしても、収穫量が少なければ値が高くなり貧しい人々の稼ぎでは手を出せなくなります。
アフリカ以外の地域でも、自然災害による影響を受けることは少なくないです。
例えば、大型のサイクロンで東南アジアの国に甚大な被害がでたことがありますし、地震の被災者がそのまま貧困で苦しむこともあります。
貧困問題を解決するための方法
十分な教育を受ける
このようにいろいろな要因によって引き起こされる貧困ですが、問題を解決するために出来る手助けは何かというと第一に教育です。
教育を受けられないと、いつまで経っても単純な肉体労働しかできなくなります。
また、知識がないので搾取され続けるだけで、自分でその状況から抜け出す考えなど浮かびません。
でも、十分な教育を受ければ自分で会社を始めたり、海外で新しいビジネスに挑戦できます。
そうして人々が収入を増やして、さらに子どもや孫にも高い教育を受けられたら、先進国の人々と変わらぬ生活ができるようになるでしょう。
働ける場所を用意する
それから、働ける場所を用意することです。
とはいっても、先進国の企業が発展途上国の安い労働力を利用するのとは違います。
働く人々が自立できるだけの十分な給料を支払い、また託児所の設置や資格の取得をサポートするというよう安心して働ける場所にすることで生活水準を高めていきます。
生活が安定すれば、前述のような教育も受けやすくなるでしょう。
フェアトレード商品を買う
あと、フェアトレード商品を買うというのも効果的です。
発展途上国の人を安い賃金で働かせて作った製品を購入すれば、そのメーカーは生産を増やそうとします。
ですから、そういう商品を購入するのではなく、労働に見合った賃金が支払らわれているフェアトレード商品を積極的に購入するべきです。
そうすれば、市場におけるフェアトレード商品のシェアを増えて、発展途上国の人たちが多くの収入を得られるようになります。
参考リンク
日本ユニセフ協会 ピンハネ