ロマネコンティ

最終更新日 2025年5月15日 by michidoo

生産量では、イタリアと第1位を競い合っていますが、品質の高さにおいては、 常にトップの座を譲らないフランスワイン。

常に最新の醸造技術を導入しながらも、古くからの歴史や伝統を重んじる独特なワインの世界の中で、AOC制度を確立させ、その品質の高さとフランス独自の個性を維持・管理しており、AOC制度においては様々な国で真似た制度を作っていますが、フランスほど厳しく厳密なものはないでしょう。

そんなフランスのワイン中で一際違った存在感があるワインが、『ロマネコンティ』です。

みなさんもロマネコンティという言葉を一度は耳にしたことがあると思いますが、これはDRC社が単独で所有しているフランスのブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村にある約1.8ヘクタールのグラン・クリュ(特級畑の意味)のピノ・ノワール種のブドウ畑の名称をそのままワインに付けたものです。ロマネ村のコンティ畑から生まれたワインで、「ロマネコンティ」なんですね。

上記説明で出て来たDRC社とは「Domaine de la Romanee-Conti」(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の頭文字を取ったもので、有名な『ロマネコンティ』を生産しているヴォーヌ・ロマネ村にあるドメーヌ(生産者)の名前です。

現在ロマネコンティの値段は、どんなに安くても30万円は下らず、良作年のモノになると1本、100万円を超える事もあります。
なぜロマネコンティは、こんなに桁違いの値段がするのでしょうか?

原因として生産本数の少なさが挙げられます。
ロマネコンティの一年の平均生産数は約6,000本程度と言われています。
当たり年で7,000本程度、不調な年だと4,000本程度まで減少してしまいます。

説明を見ていただいて分かるように、世界中からの需要に対して供給量が全く足りていないというのが現状なのです。
なにしろ世界一有名なワインですから、「買えなかったから他の銘柄で」というわけにもいきません。
国や王族が主催する晩餐会などで振舞われるワインですから、「同じ味や香りならいい」といって簡単に代わりが見つかるものではありません。

「ロマネコンティはロマネコンティであることに価値がある」と、言われて世界中でロマネコンティの奪い合いになってしまい価値が上がってしまうのです。

またその価格と稀少性の高さから、「飲むより語られる事の方が多いワイン」と言われ、実際にロマネコンティを目にしたことがない人が多いですから、世界中に出回っているニセモノに騙される、といった被害に遇う方も多いのが現状です。

 

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