最終更新日 2025年5月15日 by michidoo
⒈得意のジャンルに合わせた歯科医選び
歯は人の健康にとって非常に重要な役割を果たしています。
食事の際に食べ物を噛むには歯が必要不可欠ですし、咀嚼することが脳の活性化にもつながります。
高齢になって自分の歯を失ってしまうと、認知症になりやすいということも分かっています。
高齢になっても健康でいるためには、定期的に歯科医院に通いメンテナンスを行うことが重要です。
以前は歯医者というと虫歯になってから通うというイメージがありました。
しかし、欧米等先進諸国では予防のために通うことが一般的で、日本でも予防医療という考え方が広まってきています。
子供の頃から定期的に通い、きちんとメンテナンスを行ってきたので虫歯が一本もないという子供も多くいます。
では、どのような歯科医院を選べばいいのでしょうか。
日本には沢山のクリニックがあり、どこにしようか迷ってしまう事も多いのではないでしょうか。
一口に歯科医院といっても得意なジャンルがあるので、それに合ったところを選ぶようにしましょう。
例えばクリニックの中には、矯正治療を専門に行うところがあります。
矯正治療とは歯並びや噛み合わせをよくする治療のことをいいます。
見た目を綺麗にする治療になりますが、噛み合わせを良くすることが体全体の健康にも好影響を与えてくれます。
矯正治療には、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯に取り付けて少しずつ歯を移動させてる方法やマウスピースを使って行う方法などがあります。
ブラケットを取り付ける矯正方法にも歯の表側に取り付ける方法と裏側に取り付ける方法があり、裏側の方が目立ちにくいですが費用は割高です。
クリニックによって矯正方法には違いがあるので、自分が希望する治療方法を選択できるところを選ぶようにしましょう。
⒉目的に応じて選び方を変える
一般的な歯科医院でも矯正治療を行っていることが多いですが、技術や経験はクリニックによって異なります。
また、矯正治療は大人になってからもできますが、子供の頃から行った方が土台を作りやすいというメリットがあります。
そのため永久歯が生えそろう頃から矯正治療を始める人も増えています。
最近では食生活の変化によって、硬い食べ物をあまり食べなくなりました。
それにより歯並びが乱れている子供も増えているのです。
子供の歯並びを治したいと思ったら、子供の扱いに慣れているところを選ぶのがおすすめになります。
子供は一度歯医者が怖いと思ってしまうと、治療をするのが苦痛になってしまいます。
矯正治療は長期間に及ぶことも多いので、キッズスペースが整備されていたり医師や看護師の対応が良いなど信頼できるところを選ぶ必要があります。
それから虫歯予防や歯周病予防のために通う場合には、通いやすい場所にあることも重要です。
どんなに評判の良い歯科医院でも、通うのが大変だと途中で通わなくなってしまうことも多くあります。
メンテナンスは継続することが大切なので、自宅のそばにあるとか職場からの帰り道にあるなど通いやすいところを選ぶようにしましょう。
仕事をしている場合等は、通える時間帯や曜日が限られてしまいます。
クリニックによっては夜遅くまで診療していたり、土曜日や日曜日に診療を行っているところもあります。
そういったところを選ぶと、自分の都合の良い日時に通えます。
⒊歯科治療にかかる費用の違いを知る
インターネットで予約ができるクリニックもあるので、予約の電話をするのが億劫に感じてしまう人はインターネット予約ができるところを選ぶといいかもしれません。
歯科医院の中には、保険診療を中心に行っているところと自費診療を中心にしているところ、両方に対応しているところがあります。
保険診療の場合、患者が負担する費用は70歳未満だと3割となります。
自費診療の場合、治療費は全額患者が負担します。
保険診療と自費診療では、使用出来る素材や適応する治療方法に違いがあります。
例えば、高度な技術を要するインプラント治療などは自費診療になります。
インプラント治療とは、歯を失ったところにインプラントという人工歯根を埋め込んで人工の歯を取り付ける治療方法のことをいいます。
入れ歯だと噛む時に違和感を感じることも多いですが、インプラントだと自分の歯のように噛めるというメリットがあります。
それからブリッジのように、他の健康な歯に負担をかけることもありません。
その他にもホワイトニングなど歯を白くする治療も自費診療になります。
銀歯の代わりに白いセラミック素材を使う場合も自費診療になり、費用は全額負担しなければなりませんが見た目が美しいというメリットがあります。
保険診療と自費診療では費用に大きな差が出るので、自分が何を重視したいのかをじっくり検討するようにしましょう。
費用を抑えたいのであれば保険診療の方が向いていますし、多少費用がかかっても仕上がりや見た目を大事にしたいという時は自費診療の方が向いています。
自費診療の場合にはクリニックによっても費用は異なるので、治療を始める前にきちんと費用についても話し合っておくことが大切だと神澤光朗氏もアドバイスしています。